第7回夢雅の会のご報告
今回は江戸時代に三代将軍・徳川家光から東本願寺の別邸として寄進された 御殿渉成園枳殻邸にて、春爛漫 、桜を愛で日本建築と庭園を散策し、日本の心と美を楽しんで頂きました。
渉成園は、平安時代前期には左大臣・源融(みなもとのとおる)が営んだ「六条河原院」の旧蹟であったという伝説があり…源氏物語ゆかりの地とも言われております。
今回は、明治天皇が休息に使われたという閬風亭の大広間で会を開催いたしました。
ご登壇いただいたのは、高台寺の執事長 後藤典生様 テーマは「日本人の心」・・・
高台寺は秀吉の正室である北政所ねね様が秀吉の菩提を弔うために建設した寺院といわれています。
農民の子から天下人へとなった秀吉ですが、若かりし頃の秀吉とねねの出会いから、秀吉の人としてのやさしさ、武将達への気配りが長けていた事やねねを心から愛する思いなど、関白になった後、冷血だった事で知られている秀吉の別の顔を垣間見ることができました。
ご法話は戦国時代に生きた女性たちのひたむきな生き様・・・一期一会・・・
今を精一杯生きなさい・・・というメッセージ
今日多くの人々は神仏や祖先に頼み事はするが、敬意を払わない。
仏教徒の心は「神仏を尊び、神仏に頼まず」
日本人の品格は、忍ぶ心・・無駄な物は捨て、最小限で身の回りを美しくして生きていく事の大切さなどなど、大変貴重なご法話を拝聴することができ、 皆様の価値観が変わったのではないでしょうか・・・
昼食のお花見お弁当の後は、日頃から大変お世話になっております。
中路黙楽庵様による立礼式のお点前で、皆様にはお茶を楽しんでいただきました。この日、中路様がご用意くださった掛け軸、茶器は安土桃山時代から江戸初期にかけての逸品ばかりで、まさに目の保養もさせていただき、目にも心にも贅沢な1日となりました。
今回はご遠方からも大勢の皆様にお越しいただきまして、心から感謝申し上げます。